大阪ことばと外国人
Osaka dialect and Foreigners

読者からお寄せ頂いた感想文

(東京 K氏)
本当にこれだけ面白い話が次から次へと出てくるなんて、びっくりす るやら、うらやましいやらです。  大阪の人と話が通じないということはありませんが、私にとってはやはり全然違うことばです。日本人にとってすら新しい発見がいろいろありそうで、続きを読むのが楽しみです。

(大阪 E氏)
言葉は生きていますから、時代とともに変化しますね。大阪弁も十六 世紀以前にはきわめて粗雑な行動指針の方言(たとえば、農民語としての河内弁、漁師語としての泉州弁のように)だったのでしょう。十七、八世紀に商都 になってから商人語としての船場ことばが形成されて、それが現代の大阪弁に 影響を与えたのだとも思います。この本は外国人だけではなく、大阪人にも、大阪に興味を持った日本人にも 役に立つ名著です。ロング・セラーになりますよ。

(大阪 S氏)
私は大阪生まれの大阪育ちなんですが、『大阪ことばと外国人』を読 んで改めて大阪弁の特徴を知り、「大阪弁ってええなぁ」と思いました。

(箕面市 N氏)
若いころ、家族で二年余り東京に住んだことがありますが、言葉(表 現)に対する反応の違いに驚き、無口になったことを思い出しました。ある奥 さんが「デパートで素敵な和皿を見つけたので、少々高かったけれど、買って しまった」という話をしたので、「荷物は重くなったけれど、財布は軽くなっ たから持って帰るの苦になれへんかったでしょう」と言ったら、みんなから白 い眼で見られてしまいました。改めて大阪ことばは本当に面白いと思いながら 本を読み進めております。      

(大阪 E氏)
最近、日本語教育にかかわったり、留学生との付き合いも増え、こと に兄貴のお仕事の貴重さが感じられます。ただ、このごろ感じることですが、 最近の位相語の状況は、地域差よりも年代差の方がより大きく、しかもまと まった層(いくつかのグループによる)の差が広がっている、そんな気がしま す。  最近のカタカナ語に自分自身がついていけなくなっていることを感じました が、これもそのひとつのあらわれだと思います。また先日、「コートな色」と いう表現が学生諸君に理解されないことを発見?しました。大阪ことばは今 後、どのように展開するかも楽しみです。

(なにわことばのつどい N氏)
貴著作の論究は大阪弁擁護のわれわれには千万の味方としてありがた く、半冊熟読の時点で快哉を称ずる次第でございます。

(神戸 K氏)
P256のチャリスさんの「ええ天気でんな、結婚でもしまひょか」 には大笑いさせられました。大阪ことばのえも言えぬやわらかさ、あたたか さ、いつまでも大事に大事に残してゆきたいものです。

大阪 N (派遣社員)
「大阪ことばと外国人」を電車で「ぼちぼち」読んでます。生粋の大阪人なのにイントネーションの違いで意味があるなど知って「ほんまや〜」と 思わず声を出しそうでした。驚いたのは、東京で「7色」 唐辛子ということ。「なすび」は共通語と思ってました。「せいてせかん」は一瞬「性転換」と読んでしまいました。我が家は両親が石川出身だから、日常使っているものが大阪弁ではないことに、最近気づいたりも しています。例えば、「うどん」は「う」を強く言うので、「ラドン」みたいと言われます。それにしても先生の研究、半端じゃないですね。超びっくりです。
高槻市 M (公務員)
「大阪ことばと外国人」はハンディーな本で読みやすくていいです。 多くの日本人に考えるベースを与えてくださって感謝です。
10 和歌山 M (装丁家)
名著「大阪ことばの特徴」が姿もカタチもカジュアルになって変身 しました。パラパラと前著と比較すると、本文の文体もいくぶん言葉が削ぎお としてあったりして、気のせいか、軽快になったようにも感じます。
11 富田林市 T (主婦)
文庫文になって軽うて安うてぎっしり中味がつまってて、それでい て前より見やすなったとええことばっかりです。大阪にいる中国人や、日本語 を勉強している中国人にプレゼントできるし、中国語教室の仲間、ことばに関 心のある人にじゃんじゃん薦めます。
12 大阪市 K (元学長)
先生の論説が広く一般にも普及し、日本の文化向上に絶対な貢献を なさることとご同慶の至りに存じます。
13 枚方市 T (教授)
私も大阪人ではないので、大阪弁に悩まされました。でもとても親 しみのあることばですね。中国語も「彭式」に集めると面白いことばかりで、 授業でいろいろ使って学生達を喜ばせております。
14 大阪府 K (教授)
大阪生まれ大阪育ちの私にとりましても、先生の精緻な分析には、 なるほど、なるほどとこれまで気づかなかった点が明らかになり、嬉しくなり ました。私も「大阪弁(先生の用語では大阪ことば)も日本語だ。外国で日本 人に会ったとき、すべてが標準語で話してくれるとはかぎらないから、大阪弁 も少なくとも理解できるように」と常々言っており、「大阪ことば」の授業も 時折行っています。私自身は全くの門外漢でありますが、日本語(特に大阪こ とば)を担当している先生にこの書物を回覧したいと思っております。
15 京都市 K (教授)
いかにも彭飛さんの面目躍如としたご本で素晴らしいです。
16 大阪市 N (社長)
「大阪ことばの国内化・国際化」を標榜されるだけあって、日々耳 にする大阪弁が、ナニワ文化を背に受けて、すぐ隣にいる「おばあちゃん」の 声のように生き生きと踊り、付記された英訳に笑わされ、大阪弁の索引に仰天 し…と、本当に楽しく読ませていただきました。 「大阪弁は大嫌い。女性が大阪弁を話しているのを聞いただけで鳥肌が立 つ」という知人にも機会を見つけて薦めてみようかと思っております。
17 堺市 N (読者)
私たちが習慣的に無意識に使っている言葉を、外の目で好奇心を もって洞察されておられ、なるほどと思うことが満ちあふれています。
18 大阪 N (国際結婚)
私は、宮崎県の片田舎で会社勤めが始まるまで育ち、その後、ずっ と大阪に住みついて20数年になるが、この本に出会うまでは大阪弁について 深く考えたことがなかった。会社勤め時代を思い出しても「標準語」と「大阪 弁」を場所により、相手により交互に、又はチャンポンで話していたように思 う。今、思うにこれは「大阪ことば」のもっている「柔らかさ」にあるのでは と気がついた。大阪弁が大好きなのである。子供時代にしっかり覚えたはずの 「田舎ことば」は大阪に来て以来、すっかり忘れてしまったし、田舎にたまに帰った時も大阪弁だ。こんな大好きな大阪弁の特徴について、外国人に教えてもらうとは夢にも思 わなかった。ただただポンフェイ博士の偉大さと研究熱心には驚かされるばか りである。感謝したい!
19 大阪 S (読者)
『大阪ことばと外国人』はいいですね。私もなにわことばが大好き なひとりとして、大阪のことばを広く分かりやすく説明して、全国の人に広めていただけたことは、とてもうれしく思っています。これからも、大阪ことばの流布のために頑張ってください。              
20 高槻市 H (読者)
この本をもっとかみくだいてリスニングっぽい本は書けないでしょ うか。たとえば、「町角での大阪弁」とか、「結婚式での大阪弁」「飲み屋で の大阪弁」などすぐに役立つ本ができると思いますが。
21 大阪 W (作家)
私がペラペラとページをくっていると、長男(26歳)が横でそれを見ていて、「これ、参考になりそうやから、先に読ませて!」と、取られて しまいました。長男は先日、留学先のアメリカから帰国したばかりです。長男 の恋人が香港在住の中国人女性なので、特別の関心があるようです。
22 亀岡市 N (読者)
「おおきに」と「ありがとう」について、昔、「おおきにありがと う」と言っていたのが、関西では下の方を略して頭の方の「おおきに」が残 り、関東では上の方を略して下の方の「ありがとう」が残ったので、元は同じ だ。 関東へ行って分からなかったのは「かけうどん」の「かけ」の意味。汁以外 の何か特別の物をかけるのかと思いました。ところが、ただ汁をかけるのみ。 関東の人はおおげさに表現するのだなあ。なぜ大阪弁の「素うどん」と正直に 言えないのでしょうね。そこが方言のおもしろさかも分かりません。
23 文化人 D (関西育ち。父親イスラエル人、母親イラン人)
最近は大阪弁はとても乱れてきているので、ポンフェイさんの本で 本来のまろやかで暖かい思いやりのこもった大阪弁がよみがえればいいなと願っています。日本人がだんだん人間味を失ってしまったら余計外国人にわかりにくい民族になってしまう。でもポンフェイさんの大阪ことばの本で日本人の心の奥に隠れている人情がつかめたと思います。私のような外国籍関西人だって読んでいて気がつかなかったことがありました。
22 大阪府泉南郡 T (岬の方言研究者)
さすがに明晰な先生の分析の刃は鋭利で、大阪ことばもきれいに調理されて、私たち大阪に生まれ育った者はもちろん、日本人誰もが楽しく読ませてもらうものと存じます。大阪近辺に住んでいる外国の人々にも、いい参考書になることと思います。 最近、「広辞苑」に『ほうか「放下」なげおろすこと、すてはなすこと おろすこと 中世近世に行われた巷間芸能の−(以下略)』とあるのを発見、 「ほかす」は立派な古語であることに気がつきました。                
22 東京 T (読者)
私は高知県出身ですが、大阪ことばとは似たような表現がたくさんあります。私は現在パソコンインストラクターの仕事をしていますが、聴覚障害者向けのパソコン教室をボランティアで手伝っています。その仲間で、関西の人達は聴覚障害者なのにメールの文章は関西弁になっているのがとてもおもしろいです。
22 高槻市 A (会社員)
「大阪ことばと外国人」遅れ馳せながら読ませていただいています。地元では売り切れている店が多く、4軒目でやっと入手できました。標準語と思っていたものが大阪弁だったと初めて知るものもありましたし、英語訳・中国語訳はとっても勉強になります(正直なところ中国語は読方が分からないのですが)。「めっちゃ」という言葉がありますが、これは比較的新しい(20年前?)言葉で、大阪で言うところの「ヤンキー」の子達が使い始めたと私は認識しています。そのころよく聞いた言葉に「めっさ(めっちゃと同じ意味)」というのもありました。いかがなものでしょう?               
22 埼玉県上尾市 F (主婦)
上尾の書店で見つけ、先生の著書「大阪ことばと外国人」は、大阪出身の私には「こんな言葉もあったわ」と懐かしさとおもしろさに一人笑いしながら読んでいます。元気でお目もじいたします日を楽しみにしております。               

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