トンパ文字を訪ねて(続き)
■絵画と絵画文字 トンパ文字は「象形文字」と「図画文字」の両方から構成されたという分けかたもあるように、トンパ文字の中でも絵画性(写実性)の強弱の程度は異なっている。 抽象程度が「中」位のトンパ文字は「絵画性」も「中」の中に分類できる。「指事」類のトンパ文字は絵画性の弱い類に分類できる。その中でも二類あり、一つは抽象符号からなるもの、もう一つは象形符号十抽象符号からなるものである。トンパ文字には指事字もあるが、全体からみれぱ、甲骨文に比べて、より絵画的で、抽象度が低い。 ここで、トンパ文字が「絵画」文字ではあっても単なる絵画ではない主要な理由をあげてみよう。 (1)書き方がある程度固定しており、定着している。 |