トンパ文字を訪ねて(続き)
■トンパ文字の構造(2) 【表意音文字】 「表意音文字」は次の2類に分けられる。 (1)類の主な特徴は「音符」付加が施されなければならないことである。「音符」は語構成の一成分であり、「音」を示すだけではなく、意味表示の役割も果たしている。 (2)類の主な特徴を示すと、まず(1))類と同様に、「音符」を付加しなければ、他の語の意味になり、「音符」は不可欠で、語構成上の成分となっている。しかし、(1)類と異なるところは、「音符」が付加されても、それ自体は単に音を示すだけで、意味を表わさないことである。これに属する字例を少し挙げてみよう。[例2]から[例11]
以上の用例はいずれも「音符」がないと、他の語と混同されやすい。たとえぱ、[例2]の「音符」がないと、「本を読む」の意味となる。[例10]は「音符」がないと、「豚」の意味となる。 |